やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

入籍当日

風邪引きの彼女が洗濯物を干している時、
「めまいがする」
と言ったので、
「しない、しない」
と言ったら、洗濯物を投げつけられた。
俺としては、「しない」→「気にするな」→「元気出せ(元気になって欲しい)」の意味だったのだけれど、そういう飛躍した翻訳は俺が勝手にしているだけで、彼女はそう解釈しないようだった。


このわからずや!


正解はおそらく、
「大丈夫?」
「ちょっと休みな」
「代わるよ」
など。
ついでに
「俺はお前がいなくなったら生きていけない」
とでも言えば笑ってくれたかもしれない。


ちきしょー、間違えた!


その後、渋谷区役所につくまで、不機嫌な態度を示され続けた。


ガッデム!



「結婚は周囲の人間のためにするものなんじゃないですかね」
という後輩の言葉は、実感として遠からじ。


「恋愛はお互いの好きな部分と付き合うもので、結婚はお互いの嫌な部分と付き合うもの」
というネットで見かけた言葉もまた遠からじ。

結局、まぁ「結婚とは?」と考えても仕方がないことなので、「楽しく生活し続けるためには?」と考えてみる。
それが意外とタフな道のりだということだけはわかる。


フレンチを食べた時には機嫌はもう直っていた。
(女子にはうまい飯でも食わしておけばいいのだ、ほら好きなだけ食え!(やけくそ))


【閉店】フランス料理店 牛肉食堂 COWBELL (カウベル) - 渋谷/フレンチ [食べログ]


一年後のこの日に、姉妹店でディナーを食べようと言われた。。


コンコンブル - 渋谷/ビストロ [食べログ]


「絶対忘れてそう」


絶対に忘れる、というか覚える気すらなかった。
はなから電子機器に頼ってリマインドをかけるつもりだった。


ふと気づいたのは昔の人は大変だったなぁと。
種明かしさえしなければ、現代人はいくらでもマメになれる。


その後、彼女は実家へバイオリンを弾きに。
そして、俺はネカフェへブログを書きに。


この先の人生をこの子と一緒に過ごそうと思ったことに間違いはないと思っている。
1ミリも自分の選択が間違っていないと思うのは自分史史上ありえなかったことだ。