嘘をつくようになった
3歳になった娘は嘘を覚えて使い出した。 あるものは他愛のない、あるものは保身のための嘘。 発達の過程として考えれば嘘をつく行為自体に問題ないが、しつけとしては少なくとも嘘を嘘だと指摘する必要があり、場合によってはその嘘はいけないと教える必要がある。 しかし自分自身が嘘をついたことがないかと言われれば、たくさんついたし、今も嘘をついてないかと言われると大変怪しい部分があって、胸を張ってしつけするには若干のうしろめたさがある。 質が悪いのは、大人の嘘はついてる自分でさえ「これは嘘ではない」と信じていて自覚症状がなかったりすること。
なんにせよ、娘が保身や他人を傷つける類の嘘をついたら、自分のことは棚に上げて、「そういう嘘つくな!」と叱る所存。いやそういう決意が必要と思っている。できるか甚だ疑問。怪しいな。怪しすぎる。妻に任せよう。
その4:池袋のトイザらス
人の親になって時間が立てば立つほど自分の両親からの影響を意識せざるを得ない今日この頃、先週こどもと二人きりだったのでトイザらスに行ってきました。
2歳10ヶ月の娘の「所有」という概念はまだ曖昧。
「一つだけ買ってあげるから好きなのを選びな」
と最初に伝えておいたのだけれど、今すぐ遊べるものを探すことに必死。 考えてみると、おもちゃを買わずに無料で遊べる場所はたくさんある。 保育園や育児支援センターもそうだし、トイザらスもそう。 箱に入った出して遊べないおもちゃより、箱から出たおもちゃの方が彼らの心を捉える。
さいごに口に入れても問題ない小麦粘土を所望されたので買って帰った。
「めったにない機会だからちょっと高いもの買ってやろう」とかそういうことを考える知恵もなく、1,500円程度の財布に優しいおもちゃだったので、かわいいなと思った。
本当は粘土よりLEGOの方が俺としてはよかったのだけれど良しとしよう。
退治されるものとしての鬼
ハロウィンなので何かせねばという思いから、「Trick or Treat」という本来の目的を忘れ、鬼の仮装を買って妻に着せ娘を説教する事にした。 仮装した内股の鬼に下記を要求させる。
「トイレに行こうと言われたら、すぐに行け」
「パジャマをすぐ着ろ」
「歯磨きをすぐしろ」
「上着と靴下を外出時は着ろ」
今日は2人きりの休日だったのだけど、四谷のおもちゃ美術館に行き、おままごとをしている最中にお漏らしをし入館30分でタクシーで帰った(まず俺がお漏らし塗れになり、娘も着替えがズボンだったことに激怒したため) そういう背景があったことで懲らしめたいと思っていた。
鬼が来た瞬間に激泣きし、要求したすべてを即答で飲み込んだ。
「おしっこする」
鬼が帰った後、少し震えながら即座に俺の手を引っ張りトイレに行った。
効果てきめん過ぎて気の毒になった。
トイレのあと、妻は娘を気遣い、お風呂に付き添いをさせ会話をした。
「お父さん入ってこないで」
と普段なら娘に言われる所、今日は素直にお父さんも「入りなよ」と言ってお風呂場に招き入れてくれた。 その声が小さくて、悪い事をした気分になった。
考えてみると、子供に要求を飲ませたいから鬼を使うことは、大人に要求を飲ませたいからヤクザを使うことと同じだなと。ヤクザなら法的に対処ができる可能性があったとしても、子供が鬼を対処することは難しい。
「でも節分の時はいいと思う」
と妻が言った。 俺もその時はいいと思った。 なぜなら、豆を撒かれたら娘も鬼を退治できるから。
ちょっとやり過ぎたなと反省した一日でした。
2歳半の娘が繰り返し観た映画と最後まで観られなかった映画
発端は映画を見せてると時間を稼げて面倒みなくていいという所から始まりました。 様子を見ながらどんどん映画を見せて行きたいなと思っているのですが、繰り返し観た映画と最後まで観られなかった映画があって、その境界が大人にはわからなかったのでその振り返りを。
繰り返し観た(観ている)映画
となりのトトロ。
すべての2才児が楽しめると言っても多分過言ではない。 娘に付き合わされて今年だけで30回は観ました。 「どんぐり」「お化け」「学校」「お弁当」「猫」「バス」「お父さん」「お母さん」 子供にわかる単語でのみトトロの世界は作られているんだなと気づきました。 お風呂へ入りたがらない時は 「お風呂行きの猫バスが発車しまーす」 というと背中に乗って、お風呂に連れていけるようになりました。
パンダコパンダ。
知らなかったんですが宮崎駿脚本と高畑勲演出の作品です。 トトロや崖の上のポニョの原型がある気がしました。 いかにも子供向けという感じ(大人は少ししんどいかも)です。 「この歌誰が歌ってるの?」 と聞くので調べたら水森亜土でした。 パンダは大人が見てもかわいいです。 コパンダが人間にクマと間違えられて追いかけられるシーンがあるんですが 「怒られるの嫌だ、飛ばして」 と言われました。 どうやら他人が怒られているのを観るのも嫌なようです。
崖の上のポニョ。
「ポニョそうすけ好き」 の応用で、 「お父さん好き、ぽにょの真似」 と言ってくれて嬉しかったです。 ポニョのお父さんがポニョが人間化するのを押さえつけようとするシーンで 「やめて怖い止めて」 といって拒絶しましたが、最後まで見てお父さんは怖くないというのを理解してからは平気になりました。
魔女の宅急便。
黒猫が好きみたいです。 トトロや魔女の宅急便は、暴力的な描写や乱暴な言葉が全くないので安心して見れます。
紅の豚。
豚が好きみたいです。 たぶん話はわかってないと思います。
アンパンマンアニメ全般
とにかく好きです。 アニメよりyoutubeであがっているオモチャの動画が好きで寝る前に必ず観ています。 結構な再生回数で商売として動画撮影している人も多いんだろうなという発見。
最後まで観れなかった映画
トイ・ストーリー1
ウッディとバズが喧嘩するシーンでリタイヤ。 暴力が嫌いなようです。 動物も出てこない。
ルパン3世 カリオストロの城
「"おまえ”って言っちゃいけないんだよ」 乱暴な言葉使いが出てきて、動物が出てこない、それがダメだったようです。 暴力もある。
天空の城 ラピュタ
大砲でどんぱちやってるのに関心がない模様。 動物も出てこない。
ラブライブ
歌と踊りがあればイケるかと思ったのですが無理でした。 アイドルという概念がわからないし、動物も出てこない。
娘の映画観のまとめ
- 自分が知っている単語で世界が描かれているといい
- 動物が好き
- 暴力が嫌い
といった感じでした。 トトロとパンダコパンダはどの2才児が見ても楽しめそうな気がしています。
その3:兵庫県
1泊2日、病み上がりの妻は墓参りに、その間俺は娘と2人でアンパンマンミュージアムに。 スーツケース引きながら、片手で眠る娘を抱えて、慣れない電車を乗りかえするのはつらかった。
ドキンちゃんのポシェット、バイキンマンのポップコーンと風船。 ねだられたアイテムが基本的に悪役キャラで統一されていたことに何かしらの傾向が見えるような気がしました。ドラえもんならジャイアンが好き。かなり楽しんでいたのでオススメ。
洋食屋。
普段食べないのでどう評価していいのかわからなかったけど、100年継ぎ足したデミグラスソースは苦味もあって、その歴史だけで有難そうな気がした。
帰りの移動で娘がスーツケースを引きたがったので引かせると引けた。 やればできるもんだなと思った。
2才児と交渉をする
妻に風呂に入れと言われた娘が本を3冊持ってきて全部読んでくれと言う。
「わがまま言わない」
妻に諭され、泣き喚く娘。
私はこの状況をこう理解した。
妻の要望:風呂に入って早く寝て欲しい
娘の要望:本を読んで欲しい
私ことお父さんはエージェントとして仲介に入ることにした。
私の任務:2人の要望を叶えること
妻に「俺に任せて欲しい」と伝え娘に言う。
「風呂に入る前に一冊本を読もう」
「もう一冊は歯磨きしたら読もう」
「さいごの一冊はお布団で読もう」
我ながら素晴らしい提案だったと思う。
本を読みながら風呂へ入り布団に導く高度な交渉術。
娘の要望と妻の要望をステップ毎に解決するベストプラクティスだ。
「どれをまず読みたい?」
と聞いたが、娘は泣きわめいて全然聞いていない。
耳が塞がってるんじゃないかと思うくらい聞いてない。
「うぎゃーん、ぼんよぶのーー!」
でも諦めない。お父さんにはビジネスマンとしての矜持があるからだ。
「落ち着いて聞いて欲しい。風呂に入る前に一冊本を読もう。もう一冊は歯磨きしたら読もう。さいごの一冊はお布団で読もう。まずどれを読む?」
理解してくれた娘は本を指差し、朗読する。
「うんちっち」
特に落ちはない。
作ろうと思ったけど思いつかなかった。
そういう毎日。
先日娘と実家に2人で帰りました。
テンション上がりまくりで大変でした。
その2:長崎県
蒸し暑い、地元民の運転が荒い、駐車場がない、目当ての店は激混みだ。
そして妻の機嫌が悪いことが分かった僕は余計に機嫌が悪くなった。
2泊3日の1日目、事の発端は僕。
前日まではとても楽しみに、その日を目指して仕事を巻けるよう頑張っていた。
当日になると朝早いせいか眠くて会話がぶっきらぼうになった僕の返答に
「そういう言い方をされるとほにゃらら」的なやりとりがあり、
その後、「誘拐された子供が見つかった」とご機嫌に会話をする妻が
「近所のおじさんとの理想的な交流ってどういう形だろう」みたいな?話をされた時、
イラッとしていた僕はもはや機嫌が悪かったのだと今になっては思うのだけど、
「その話辞めてくれない?気持ち悪いから」とワンクッション置かずに答えて、完全に幕が上がった感じ。
ちゃんぽんで有名な四海楼は激込み。
観光地で給食みたいな量作ってると聞いていたから、若干最初から行きたくなかったのもあって、軽く別の場所を提案したのだけど、強い根拠があるわけではないし、妻の友人が薦めてくれていた手前、変更しなかった。
それ自体はいい。四海楼の店員さんに聞いたオススメの近所のちゃんぽん屋に入った後も妻の機嫌は直らない。
まずは謝罪し、今までの事を洗い流し、これからは楽しみたい旨を伝えると
「私の言うことすべて否定されてる。たとえば。。」
と言われて、頭が沸騰する。が、一旦落ち着こう。
長崎に不愉快になるためにきたのではないのだ、と思いつつ車を取りに行く。
なんとか一回仕切り直しに成功し、宿へつく。
景色もよくて飯がうまい。
その後は楽しく。
娘初のカラオケ。
バイオパークで動物触れまくり。
テンションあがった娘。