やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

過去は終わった。今がある。未来はまだ先の事だ、と。

正月、生まれて初めて自分の父親と口論を始め、泥試合にはまりかけた。
先日見たバラエティ、安田大サーカスのクロちゃんが幼稚園児になる企画で、園児の真っ直ぐさに泣いた。
昨日少年ジャンプに昔連載していたお色気恋愛漫画アイズを読んで、イチタカ君の伊織ちゃんへの一途な思いに目頭を熱くした。
これらは行動や反応は、思春期の、いや2、3年前の自分には考えられなかった現象だ。
正月、我が家の両親にも無事挨拶を終え、3日に向こうの両親にも挨拶を済ませた。
五月に両親の顔合わせがあり、夏に入籍し、秋から同棲の予定だ。


「おめでとう」
と言われて、ありがとうと答えながらも戸惑うのは、まだ入籍していないからではなくて、
おそらく籍より先の長い日々を思うからだ。
「なんで結婚しようと思ったの?」
と聞かれて、真面目に答える必要はないのかもしれないけれど、
「これから先この子ならずっと一緒にいられるし、一緒にいたいと思ったから」
と答えて茶化されるのに案外照れずにいられるのは、それが本心だからだ。



不安な事がないわけではない。



これから夫婦になり、家族を築くと考えたとき、初めて自分を育てた家族について考えた。
自分が育った環境を、自分の子供にもおそらくは与えるであろうから、少しでも自分の両親との関係を修正したいと初めて思った。それで正月口論になった。
過去は終わってしまったことで修正がきかないし、未来はまだ先の事で決まっていないこと。
今から時間がかかってもいいから間違えたものは修正する。


あ。
まだ子供はいない。
予定もない。
欲しいと全く思ってなかった二人だけれど、なんだかすこし欲しいと思い始めたよ、二人とも。
そういうことはあるのだね。
人は変わる。