やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

対岸の彼女

彼女は女子高上がりなので女の友情にうるさい。

対岸の彼女

対岸の彼女

角田光代対岸の彼女を読んで
葵と小夜子を取り囲む「噂好き」「悪口大好き」な女子の記号的な描かれ方に対して
「結局小夜子が心を開いて一歩踏み込んでみようと思ったのは葵に対してだけだった」
という感想は鋭かった。
そういえば噂好き悪口好きの女の子達は漫画や小説で主役を輝かせるために存在している。
みなが主人公で、みなが脇役のはずの現実を、小説は誰かを主役にしたてあげて描くことが多い。
いやしかし大衆小説なのだからそれでいいのではないかと思ってこう言った。
「たとえば異国の料理を食べてまずいって思ったことある?」
「ないよ」
「小説も多分それと同じでいいんだと俺は思う。口に合わないものが出てきたとき、でも遠い国の人たちはそれを美味いと思って食べていると思うと、俺はふ〜んって思って、いつもわくわくしながら喰べるわけよ」
「う〜ん」
と首をかしげる様な声。
なんというか小説とかって記号で書いたほうがわかり易いんだから仕方ないじゃん。
俺はたぶん異国の話と思って読んでる、特に大衆小説は。



そんな彼女も下妻物語の映画にはボロボロ泣いたらしい。
古い話だけれども。