おなら
家に遊びに来た彼女と、一緒の布団でねっころがって、ジョジョを読んでいた。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05/20
- メディア: コミック
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大変くさかったので、騒ぎになった。
「くさーい!」
「タバコ吸って誤魔化さない!」
「今ので、はまぐりに対するラブが減った!」
ちょっと我ながら恥ずかしくなったので、
「俺の友人なんて屁を帽子にこいて、その帽子を恋人に被らせたんだぞ!」
と友人をダシに言い訳をして、ついには
「マルコはすぐ人のせいにするよな」
「みんなに言い触らしてやる」
と言って彼女のせいにしてやった。
そしたら呆れてた、当然。
でもその時感じたのは、彼女は「油断の象徴」としての「おなら」は嫌いであろうこと。
生理的に出るものだから仕方がないのだけれど、親しき中にも気遣いは必要だと彼女は思っている、と俺は彼女のことを考えている。
その後、夕飯の食材を買いに行ったスーパーで屁がとまらなくて正直困った。
彼女に先を歩かせ、悟られないようにして、何とかその場を乗り切った。
後ろにいたおばぁちゃん、ごめんなさい。