やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

子供が欲しいと言われたよ

正月おれんち実家に彼女と一泊する。なので今週の金曜に向こうの実家にその挨拶に伺う。
ちょっと順序が逆転してしまって、向こうの家の挨拶を済ます前に彼女の母親に泊まることが伝わってしまって、「挨拶しにきなさい」と催促されてしまったような状況なのだけど、まぁ仕方ない。
まだ正式に「婚」の字を仄めかした事がないのでここでしっかり伝えてくる。


最近仕事が絶不調で、人間関係もたるくて、もう嫌なので辞めたい、しいては会社から給与をもらうのではなく自分でお金を稼ぐようになりたい、というような鼻くそほじくられながら聞かれても仕方ないような内容の話を彼女に真剣にしたら、「自分で稼ぎたいって大学生の男の子もよくいうセリフだけど」と枕で念をおされつつも終始気をつかわれっぱなしに話されたので、むしろここはと開き直って、「気をつかうんじゃないよ。こういう時は、声を大にして、『サラリーマン嫌だって、中2かっ!!』って言ってよ」と逆に気をつかってしまった。
そんな中聞かれた質問、「40の時、何してる?」
には全く考えた事がなかったから頭が真っ白になった。
彼女は「公務員」と答えた。
40の時、おそらく子供がいて、親は子供のためにも安定していなければならない、と、一見当たり前のコメントを彼女はしたのだけれど、でも付き合い始めた当初の彼女は子供嫌いで子供いらないと言っていたのだから人は変わる。
子供のためにも40、50の時の安定して働けるような働き方、転職の仕方をして欲しいと彼女に言われた。
なんだこれは、真剣にダメ出しされている。
いやはや情けない。
「結局あたしが言いたかったのはあなたの子供が欲しいっていうこととその子供をちゃんとした環境で育てたいってこと」
と言われて、何だか俺の中で踏ん切りはついてしまった。ついてしまうとうだうだ考えていた事がどうでもいい事だったような気がした。
「あれ、なんかあたしがプロポーズしたみたいになってるけど」
「喜んで」
と。もちろん俺からもプロポーズするから、そん時はちゃんと考えて断ってくれていいと言った。
まぁ出来レースみたいなもんだ。
彼女の誕生日は天皇誕生日、プロポーズする。壮大なプロポーズ大作戦を立てる事にする。