嘘は生活のスパイス
今日彼女の二次試験の合格発表があって、彼女からメールが来た。
「落ちたにょ」
会議を終えて慌てて電話すると
「何て言って慰めるの?」
といきなり無理難題を課され、困った挙句に
「どんまい」
と一言いった。
嘘だった。
「大体一次はペーパーで頭に問題がなければ大抵の人間は通るし、
二次だって人として問題なければ大抵の人間は通るんだよ。
落ちるなら決裁者との相性とかが大事になってくる三次だと思ってた」
とか
「おまえが落ちるなら誰も受からねー」
とか、うまい慰め文句が浮かばなかったことを言い訳するようにもっともらしいことを言った。
何はともあれ良かった。
サプライズをやりたいので課長にアイデアを出していただいた。
「本棚を整理させろ。そうすっと後ろの方からメッセージが見えてくんだよ。
プレゼントも置いて。ネックレスがいいな。薄いから」
とか、
「雑誌の間に手紙を入れとくの。で、コンビニ行くとかいって、長い間留守番させるの。
そうして帰ると彼女が泣いてるわけよ」
とかちょっとロマンチスト過ぎだったので、Yさんにも聞いたら
「お菓子とかおめでとうって言って渡して、その後ちゃんとしたプレゼント渡すのはどう?」
と言われた。
サプライズはやっぱり隠す系プレゼントが人気あるのな。
どうしよう。