やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

ホワイトデー

半休を取って、そそくさと何処かへ消えていく女子の後姿に「セックスして早く寝ろ」という罵声を浴びせつつ、休みの取り方だけは欧米並みな自分の勤める会社に腹を立てていた。
休んでも良いけどその分働けという自分の中での基準が、潰れる見込みのないプロパーな会社の基準とおそらくヅレている。
「はまぐりくんは帰らないの?」
ホワイトデーに残業してるのを訝しがられた。
「さっぱりしてるよね」
と言われたけれど、もしかするとそうかもしれない。
前の会社が、朝一社訓を大声で読み、「しゃー!!」とか奮い立たせて現場行って毎日五、六件契約とって23時帰社、みたいな元気な会社だったせいか、18時定時で帰れて残業代も貰えてみんなニコニコしている会社の雰囲気になかなか馴染まない。
プロボクサーとか甲子園とか全国制覇とかオートレーサーとか、そんなんばっかで殺伐としていた。
「気合が入ってる」「やる気がある」ってのはあの人たちの事を言うんだろうという一つの基準にはなっている。
金曜の夜、一人で酒を飲んだ。珍しいこと。
彼女にも愚痴ってまだ足りなくて課長に電話した。留守電。
「何で電話出ねーの。こっちは一人で飲んでるよ。許してよ」
たまってんのな、きっと。次の土曜の朝、折り返しの電話の留守電にメッセージがあった。
「何で電話出ねーの。こっちは朝からオナニーしてるよ。許してよ」
許してよ、は会社の役員の口癖だ。愛すべき役員。
土曜は家で昼から酒を飲んだ。寝た。夜まで寝て、日曜の予定をし損ねるところだった。


広尾。
有栖川宮記念公園で弁当食って、ナショナル麻布行って大量のカレー用スパイス買って
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13005527/
へ行く。


今CDを作っていた。
Perfume二曲入れといた。
ほったらかしだった交換日記も書かなければなるまい。