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やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

トイレの電気ちゃんと消すか、ちゃんと消さないか

世の夫が妻に言われる小言の中でも、とくに言われる頻度が高いであろう例の「トイレの電気つけっぱなし〜」について。
タイトルは岩井俊二をちょっとフローラルにした。


「トイレの電気つけっぱなし〜」


この問題は単純に「節約」や「習慣の見直し」の領域におさまらず、夫と嫁の権力争いの象徴であると言って過言ではない。
私はこの「トイレの電気つけっぱなし〜」が嫌いである。
消さなければいけない重圧に常に怯え、なおかつ気をつけていてもどういうわけかいつも消し忘れるからだ。
消す習慣が一人暮らし時代からなかった。
いやむしろ、そもそも電気をつけた覚えがない。
もはやトイレ入った記憶がない。
そんな気分にすらなる。
「トイレの電気」=「ON」という単なる事実の指摘だけでどうしてこうもうしろめたい気分になるのだろう。
言い方の問題かも知れない。
「トイレの電気つけっぱなし〜」を言われて嬉しい言葉にを置き換えて言ってもらえれば、より前向きにトイレの電気と向き合えるかもしれない。
そう考えた私はこう提案した。


「『トイレの電気つけっぱなし〜』じゃなくて、たとえば『※☆■◇◎α』*1とか普段言われない言われて嬉しい台詞に置き換えて頂きたい」


却下された。
頭に来た私はこう言った。


「1年間のトイレの電気料金を前払いで買い取ることとする!」


小遣い足りなくくせにみたいな沈黙があったので、さらに私はこう言った。


「トイレの電気を今後一切つけないこととする!」


馬鹿じゃないの?みたいな沈黙があったので、私はこう言いなおした。


「自動で電気が消灯する装置を発明する!」



そもそも「トイレの電気つけっぱなし」はいかにも日本的な減点方式の発想である。
消すことが当たり前とされて、消せなければ減点。
頑張るためのインセンティブがなければならないと思う。
そう考えた私はこう言った。


「一週間消し続けられたら500円欲しい!」


「当たり前のことでしょう。」


「当たり前?はぁ?じゃあ貴方はクララが立った時にも『当たり前』っていうんですか!」


ウケた。
そして、その500円の提案が受け入れられることになった。


私はついに嫁との権力争いに勝ったのだった。
意気揚々と寝支度をし、勝利の興奮を再度噛みしめた。
電気がつけっぱなしだった。
思い出した。
危ない危ない。


あくる日、帰宅して、嫁の作った夕食をたべ終えると嫁が笑っていた。


「こういう時なんて言えばいいんだっけ?とりあえず500円はなしだね」


と。


これは誰かの陰謀に違いない。
私はトイレに入ってすらいないのだ。

*1:シモネタ。AVに出てくるような