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やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

入籍2日前

自慢じゃないのだけれど、仮病で休む事はあっても本当の病気で一度も会社を休んだことがない。(体調崩す一歩手前でたぶん察知して休んでいる)
同棲生活で困るのは、喧嘩した時とどちらかが風邪を引いた時くらいかなと思っていたら、ちょうど彼女が風邪を引いた。
「なんもやらなくていいから寝てな」
と言って会社へ行き、帰ってきたら、彼女は炊事洗濯、おまけに掃除までやっていて、はてなマークが頭にたくさん浮かんだ。
(風邪ひいて家事をやっても大丈夫だと思っていたのか?)
(やらないと気がすまないたちなのか?)
(俺を頼れないのか?)
案の定、風邪を悪化させていて、得体の知れない人間を見るような目でみてしまった。
ウィルスなめんな!と言いたかった。
でも引いてしまったのだから仕方ないと役不足ながらに家事を手伝った。
無口で表情がないせいかいくらか不機嫌に見えたので探ってみると、どうやら風邪を引いたと報告された際に、俺が「えー!」と言ったことに端を発していたらしく、本当は「大丈夫?」とか「つらい?」とか心配されたかったらしい事がわかった。
その後、人並みに心配してみたりしたのだけれど、やっぱり俺の本心は他の所にあって、
「風邪なんか引いてんじゃねぇ!」
とか
「風邪引いてる彼女をほったらかして、どっかうまいもん食い行って写メでも送りつけてやろう」
とか、死体にムチ打つような事ばかりを考えていたのだった。
というのは、誤解されないように説明すると、彼女に早く直して欲しいからだった。
そんな事言われたりされたりしたら、腹が立つと思うのだけど、いやむしろ、風邪なんか引いてらんない!と元気になるような気がしたのだ。
なんというか健気に気遣いあって看病してなんてのは大病でもあるまいに、一杯のかけそばを二人でわけあうみたいな、どうも元気が出ない悲しい光景に思えたわけです。
だから風邪ごときに、「大丈夫?」
という心配の声を求めた彼女には
「えー(情けない)」という返答でオッケーだったのだと結論づけた今日です。
(まぁ彼女には、伝わってないと思います)