やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

彼女の誕生日

彼女の携帯に繋がらないのでピッチに電話をかけた。繋がったが切られた。
またしばらくしてかけ直すと話し声が聞こえてきて、どうやら電話中のようだった。
「体調を崩してたんだけどもう直って元気…うんありがとう…」
ははん、これは友人のおめでとう電話だなとか思いつつ、なんだかそうして会話を終わるのを待っているのは、せかすようでバツが悪いのですぐに電話を切った。待つ間、伝票から仕訳日計表を作成し総勘定元帳へと転記。一問解くと電話が掛かって来て、体調の話とM-1でいかにオードリーが面白かったかという話をした後に、ああそういい忘れてたけれど、と言った風に、お誕生日おめでとうと言った。
彼女の実家はケーキ屋なので繁忙期につき彼女も手伝い。クリスマスに別段こだわりはないので会えないのはいいのだけれど、「お前も売り子で手伝いに行け」的な強迫観念はどうもぬぐいきれない。人手は足りているとの事。
「今年もよろしくお願いします」
「まだはえーよ!年末会うじゃん」
「ちがくて、27歳のまるこをよろしくお願いしますってこと」
「ああそういうこと」
「それから28歳のまるこもよろしくお願いします。…29歳のまるこもよろしくお願いします。30歳の…」
「まとめて言うなよ!あと50回言うのかよ!」
「そうだね、小分けに言うよ、これから毎年ずっと」
電話を切ってから今のうちに今日のことを書いておこうと思った。
別段変わった事はない会話。
でも忘れてしまうことがたまに恐ろしくなったりするわけ。


正直プロポーズの時期をずらしたいなと思っている。
というのは、ここ一ヶ月くらいで色々、それこそ読む人の顔の見えないブログでも書くのがためらわれるようなことがあって、二人とも時間の経過をじっと待っているような状態。といっても、人類にとって例外的な出来事が起きたというわけではなく、何万何十万の人たちが経験してきたであろう、それこそアフリカの難民に比べれば屁のような話なのだけれど、本人たちにとっては大した出来事で、僕自身酷くふにゃちん(自信喪失)にならざるを得なかった。まぁそんな状態でプロポーズだなんてどうも真っ向から行ったらどうも自分自身で嘘臭く感じるし、いろいろあったのだからこそ、踏ん切りをつけるべく、しっかり言うべきこともう少し落ち着いてから伝えたい。だから…延期なのか?どうなんだろう。う〜む


「ここたぶん人生で大事な所だよ!」