やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

築地・谷中・新宿

友達がいても手を繋いだりしているのが未だ何となく落ち着かない。


友達カップルと築地で飯食って、谷中の大名時計博物館へ。
昔の時計は時を計るというより、昼と夜の長さを計っていた感じ。
「昼が一番長いのが夏至で、夜が一番長いのが冬至

彼女のバイトがあるので、切り上げて二人で新宿、喫茶店。


一番行きたい所へ就職が決まると彼女は2,3年京都へ行かなければいけない。
それで勉強に身が入らないと言ったから、彼氏としては、行けるように頑張れと言った。
仕事は人生の半分くらいの時間を費やす所だから、できる限り行きたい所へ行けと。
もちろん実際会社に入ってからでしかわからない部分はあるけれど。


一方、2、3年離れるという事は現実的に二人にとって長い時間で、それは二人ともわかっている。
具体的なイメージはなく、ただ長いとだけ。


「別れないために付き合っているわけではない」


言葉を慎重に選んで出てきた言葉がそれだった。
結果的に別れることになっても、お互いがベストな選択を取り続けられる事が一番だと俺は思いたいからそう言った。
彼女は納得した。


何となく悲壮な感じが漂って、彼女はその空気を和らげようとしたのか「でもまだ受けて受かった訳ではないし」と言ったのだけれど、俺は「受けたら受かるよ」と言った。そんな気がした。


「離れても電話はできるし、月に何度か遊びにいけるし」


それだけで済まない部分があるんじゃないかと思うから心配になったりする。


見送った後、あることないこと想像して泣きそうになった。
でもそうやって想像して悲しくなれる相手が今自分のそばにいてくれることはきっと有難いことなんだろうなと思うことにした。


その時が来たら思い切り泣く。
その時が来ないように、なるべく後悔がないように日々を過ごす。