やっぱり俺はこの子の事が好きなのだ

妻との出会いから子育てまで

明るい未来

彼女が住んでいる実家に、「飯を食わせろ」だの「眠らせろ」だの、電話一本よこして、女友達が時折転がり込んでくるらしい。立地の良い渋谷。
昨日も「勉強したいから部屋かして」と言ってその友達が本人不在の家にやってきた。結局、目的であった勉強は殆どしないまま、ついでに枕と布団を借りて今日帰ったらしいが、その日の一風景を彼女はこう言い表した。
「二人で並んで歯磨きをするのは楽しいね」
電話腰にこれを聞く。瞼の裏に浮かぶ。
ああそうだ。言われてみればそうかもしれない。
自分が、俺が、通り過ぎている風景を彼女は楽しんでいる。
俺ならそんな友人はうっとおしいだけだ。
でもそうだ。言われてみると楽しいような気がする。
忘れていたものを思い出すような感覚。
こんな人に出会えてよかったと思う。
とても贅沢だ。贅沢だから返品したくなる、例の病気。*1
先日好きな食べ物を聞かれ、「特にない」と答え、それでも何か答えなければいけないようだったから無理矢理出した答えが「カレー」。理由を聞かれて、「めんどくさくないから、片手で食えるし」
これがどうやら心理テストだったようで、この理由がそのまま好きな人を今好きな理由になるんだそう。
「めんどくさくない」
「片手で食える」
ちなみに彼女の好きな食べ物は「内臓系」「生牡蠣」
好きな理由は「臭いものは美味いから」「リスキーな感じ」とか言うんで笑った。
「当たってない?」
当たってない。
俺はそんなこと思ってないし、臭くないし、辞めて欲しい。

*1:「自分にはもったいない。他にもっといい人がいるよ」的な例のアレ。